Y.S(技術部・阪和インテリジェント医療センター)2004年 入社
入社の動機はなんですか?
工学系大学院で化学を専攻していたため、大型機械や精密機器を取り扱う職種、あるいは化学合成などの職種まで幅広く仕事を探しておりました。その際、医療施設や研究施設で機器を操作し、薬剤合成を支援する当社の募集を目にし、説明を聞いて深く興味を持ち、会社を志望するに至りました。
現在の仕事内容を教えて下さい。
サイクロトロンオペレーターとして医療機関に駐在しています。主な仕事内容は、サイクロトロンの操作に留まらず、ホットラボ室で自動合成装置や品質管理装置を操作し、医療機関で使用するPET用放射性薬剤の合成支援をする事です。加えて、現施設はホットラボ専任薬剤師をはじめ、施設内外から多くの核医学に精通した職員が出入りするため、最先端の基礎研究分野で開発されている合成法、また他施設で臨床利用されている薬剤に関する品質管理情報や法律について幅広く議論する機会に恵まれており、専門知識の向上や当施設での新規薬剤の試合成に取り組むことが出来ます。
仕事の魅力・やりがいを教えて下さい。
悪性腫瘍の診断や、患者さんの治療方針に関わる重要な検査に使用する薬剤を供給する事は、社会的に大変責任が重いと感じています。不測の事態においては、いかに早く機器類の異常を見つけ、薬剤の臨床提供に影響が出ないように対処できるかが、オペレーターの重要な役割だと考えています。
また、人間である以上避けられないヒューマンエラーによる合成失敗を未然に防ぐための知識の向上、あるいは所作の確認体制作りには一番気を使っています。
さらに、常日頃から他の医療スタッフとの連携を密にし、緊急性のある臨床検査を依頼された際には、迅速に提供する柔軟な姿勢が重要だと考えています。患者さんや施設スタッフへの真摯な対応が、すべて自分への評価に繋がることが喜びであり、やりがいだと思います。
将来の夢や目標を教えて下さい。
すばり、施設にとって替えの利かないオンリーワンな存在として必要とされ続ける事だと思います。
常駐するという事は、オペレーターとしての手技はもちろん、トラブル時の的確な判断や指示を含めた人間性をすごく見られています。したがって、職員よりも施設、患者さんの事を考えるといった+αの仕事を心がけています。その積み重ねが各施設に信頼されるオンリーワンな存在に繋がっていくと考えています。身近な努力と言えば、当社の年数回の研修に加え、医学系学会や近畿圏の核医学関連施設の薬剤師、オペレーターとの情報交換会などに積極的に参加し、情報を仕入れています。そして現施設に合うことを取捨選択し、情報を共有しています。
オペレーターに求められる仕事内容は、時代と共に細分化し、専門的になっていくかもしれませんが、機器の取り扱いだけでなく、常にその先にいる患者さんを意識し、チーム医療に欠かせない信頼関係づくりを大切にしていくべきだと考えています。また、そういう後進の指導にも注力していきたいです。